はじめの章

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僕たちの家から歩いて5分 そこに第一公園はあった 公園はおっきな木に囲まれていて 中は日陰になっている うんこ公園 僕たちの間ではそう呼ばれていた 公園のど真ん中にはでっかいうんこの形をした滑り台が 堂々とおかれている それにその滑り台しか遊具がないのだ あとはベンチが2つ隅っこにあるだけだ だから迷いもなく僕たちはうんこ公園と呼んだ そんな公園に今日はたくさんの子供が集まり それを見守るように大人がちらほらと立っていた 「じゃー‥ オーディションを受けに来た子は並んでね。」 滑り台の前で派手な黄色のポロシャツを来た人たちが集まっていて 子供たちを並ばしている どうやらテレビ局の人のようだ 「兄ちゃん行こ!」 「えっ!なんで並ばなあかんねん! 見にきただけやんけ。」 「楽しそうやん!」 どうやら受付などはないようで 誰でも受けれるようだった 僕は嫌々ながらも 涼平に引かれてその列に並んだ
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