空の色

飛泥：だ～れだ？

「ゲハッ…クスクス」

「…？」

何故か飛段はクスクス笑いだした
何でだ？うん…？

オイラは不思議に思いつつ、もう一度

「だ～れだ、うん!!」

「ぶっ…クスクス
　マジだれだろーなァ…ゲハハッ」

今度は飛段は必死に笑いをこらえてる様子で答えた
何でだ？

…つか分かんないのか？
オイラの声が？

オイラはムッとしつつ、もう一度

「だ～れだ、うん」

「…さぁ、わっかんね～なァ、ホント…クスクス」

今度は小さく笑いながら

…もしかして、長いこと会えなかったから、オイラの声、分かんなくなっちゃった？
どーでも良くなっちまったのか？

「だ…だ～れだ…うん…」

オイラは段々、飛段に嫌われたんじゃないかと怖くなってきて、声が震えちまった

そしたら

「!?デイダラちゃん!?」

慌てた様子で飛段が振り返った

やっと、わかってくれたのか？
遅いぞ…うん…

「…なんで分かんないん、だァ…うん…」