100人が本棚に入れています
本棚に追加
オイラは、半泣きになりながら必死に言葉を絞り出す
声は、当然だけど、震えてた
「ちょ、オイ、泣くなよデイダラちゃーん
マジごめんな?別に分かんなかったんじゃなくてよ、
あんまりにも分かりやすかったから、からかっちまった…
マジごめん!!ホント!!」
飛段はいきなりオイラを抱き締めて、一息に叫ぶように言った
何だ…良かった
オイラはホッとして、だけど、まだ声出せなくて
ただ黙って飛段のコートを握り締めた
「…それによ、デイダラの声、オレが分かんねーはずがないしよ」
「…ホントか?うん?」
飛段が優しく頭撫でながら、オイラの耳元で言ってくれた
嬉しくて、嬉しくて、久しぶりに飛段の顔を真っ直ぐ見ながら聞いた
「…当ったり前だろォ?
どんなに久しぶりだろーが
離れてよーが
オレはデイダラの声なら一発でわかんぜェ、ホント」
ニッコリ笑って言ってから、
飛段はオイラに口付けた
…オイラ、やっぱり、飛段のこと、大好きだ…うん
fin
最初のコメントを投稿しよう!