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「次は掃除をしましょう」
「うん!!よろしく頼むぞ!!」
早くも少しげんなりしている鬼鮫、と、元気だけは変わらないデイダラ
イタチは相変わらず傍観を決め込んでいる
「角都さんはきれい好きですし、飛段の部屋は汚いですし、掃除出来なきゃ嫁入りはまぁ、無理だと思いますよ
気合い入れて下さいね」
本日何度目かの溜め息をはきながら掃除道具を渡す鬼鮫
デイダラの部屋は基本的に汚いので、部屋掃除をさせることにした
「わかったぞ!!…じゃあ、まず…何すれば良い?」
無理かもしれない
鬼鮫はうなだれた
と、そこに、部屋をノックする音が響いた
「あれ、誰だ?うん」
ドアを開けると小南が居た
「ちょっと用事があって…でも、忙しそうね」
「小南さん!!お願いします、手伝って下さい!!!!」
デイダラを見て、中の様子を見て呟いた小南に鬼鮫は泣きすがった
「へぇ、花嫁修行…可愛いことしてるのね」
事情を聞き珍しくクスクスと笑う小南に、こっちはそれどころではない、と溜め息をはく鬼鮫
その間もデイダラが掃除に四苦八苦している
何かが割れる音や、何かが倒れる音がひっきりなしに聞こえてくる
「取りあえず…手伝ってあげるわ、デイダラの為だしね」
「ありがとうございます…」
何故かデイダラと飛段に甘い小南の言葉に鬼鮫は素直に頭を下げた
ちなみに、午前中に始めた掃除は、夕食の頃にやっと終わった
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