第二章

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仕方なくシャワーを浴び着替えを済ませる頃、登校するには丁度いい時間になっていた。 学生鞄を手に廊下を突っ切り、ふとキッチンに目をやる。 昨日豊高が手をつけなかった夕食がラップを掛けられてテーブルに置いてあった。母の姿はない。 そもそも立花家の人間は基本的に朝食を摂らない。 どうせ生ゴミになるんだから捨てればいいのに。 豊高は独り言を飲み込んで、無言で家を出た。
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