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「ねぇ川ヶ瀬」
「ん?」
「川ヶ瀬の名前って何だっけ?」
「何今更聞いてんだよ?昨日は沢山名前で呼んでくれただろ?鏡夜って」
「ーーーーーーーーーーーーっっ!!!」
あ~も~マジ最低。
コイツだったんかよ、鏡夜って。
元々好きじゃなかったけれど、益々嫌いになったよ。
ねぇ川ヶ瀬、僕の歌奈を泣かせた罪は大きいよ?
覚悟してて?
って、その前に。
コイツと歌奈でどうやって恋愛出来るんだ?
そもそも恋愛って男女間で育まれる物じゃね?
キスとかすんのか?
って、有り得ねぇ。
全然想像出来ない。
取り敢えずコイツ責める前に知識を手に入れた方が良さそうだな。
「何処に行くんだ?宮城」
「ん?ちょっと調べ物」
「1人で大丈夫?」
「うん。ありがとう」
いつの間にか集まっていた周囲の方々に振り撒く笑顔。
鬱陶しくて堪らないが、此処は可愛らしい笑顔でカバー。
「いってきます」
「いってらっしゃ~い」
見送られながら向かう図書室。
皆暇人だな。
授業開始数分前だからか、意外と少ない人の量。
PCの置いてある個室の机に迷わず歩く。
運良く近くには誰も居ない。
ネットに繋げて、何から検索しようか考えていると、訪れた授業の時間。
司書も用事で居ないのか、図書室は殆ど貸し切り状態になった。
一応PC画面を誰にも見られないか確認した上で、思い当たる単語を適当に入力し、検索していく。
最初感じたのは『はぁ!?』で、途中から『ふぅ~ん?』『ほぉ』『そうか』と変わってきた。
検索して分かった事。ソレは周囲の僕達に対する好意の意味。
唯側に居たいからの好きだけではなく、性的対象としても見られているんだ。
僕が男とキスしてその以上の事をする?
んなの絶対ごめんだ。マジ有り得ないし、気持ち悪い。
で、多分体格からして僕が女役だ。
歌奈も抱かれたって言ってたしな。
抱くか。う~ん。抱くね。
アレをアソコに入れるんだよな?
固有名詞を使わないのは、脳がよく理解していないから。
排泄器官を使うなんて、汚くないか?
でも男には前立腺ってのがあって、ソコを弄られると気持ち良いらしい。
だから後ろを使うのか?
まっ、ソコと口しか挿入出来る箇所が無いから仕方ないってのもあるかもしれないが。
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