Ⅰ.はじまり

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「やっ、痛・い。嫌・だ。止め・て?」 ゆっくり挿れられた指先。 通常は排泄にしか使わない箇所に、彼は化粧水の様な液体で濡らした中指を差し入れた。 どうしてソコを触るのか分からない。 「ごめん、宮城。優しくするから。だから、少し我慢して?」 今からされる事が分からない為、怖くて竦む身体。 だが 「お願い。宮・城」 柔らかく微笑まれ、コクリ小さく頷いた。 どれ位痛みと闘っただろうか? もう止めてくれと懇願仕掛けた時だった。 「ゃ!?」 突然電流が流れた。 彼の指先がある場所に触れた瞬間、不思議な感覚に襲われたのだ。 「此処?」 確認する様にソコを触られ 「ひぁ、や、ん」 俺はビクビク身体を震わせた。 どうやらソコを触られると、俺は感じるらしい。 「気持ち良いの?」 不思議そうな表情でソコばかりを弄る彼。 「ゃっ、ダメ。ぁん。変・になる・っ」 しつこく触られ捲った俺は 「ひゃぁ、ひぅっ、ぁぁ、ふ、ゃ・だ。も、無・理ぃ・・・・っっっ」 「ぇ!?」 フッ、意識を手放した。 が、 「んっ」 指を抜かれる感触で目を覚ました。 時間で言うと1・2分位か? 「大丈夫?」 心配そうに聞かれたが、後ろがヒクヒクして、凄い違和感を感じた。 撫でられる頭。 今迄その指が俺の中に居たんだ。 そう考えた瞬間、ゾクリ走った甘い痺れ。 ダメだ、欲しい。 もう一度コレで、中、触って欲しい。 もっと、気持ち好くなりたい。 人間、欲望には正直なのか 「宮城!?」 気が付くと 「コレ、頂戴?」 先程迄俺の中に居た指を舐めながら甘えた声を出していた。
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