月夜の散歩家たち

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    時計を見ると午前三時だった。     真夜中のぼくの頭がcaffeinを要求し始める。     『月夜の散歩家たち』を読み返してから、ぼくは部屋を出て、近所の自販機に向かった。           その帰り道。     公園の前を通りかかったとき、ブランコの軋む音が聴こえた。              ……ぼくはまだ夢を見ているのかな?       月明かりを浴びて、ちょっと気取ったその横顔。   揶揄するように、 微笑って。         Wink!             ……ヤラレタ。  
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