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--廊下--
ひ『おい。由紀。話あるからちょっと来て。』
由『うっうん。分かった。』
廊下を歩いていると、いきなりクラスメイトのひとみに呼び出されひとみの後を追った。ひとみの向かった先はなんと女子トイレ。ひとみはトイレの中でいきなり立ち止まって振り返り不敵な笑みを浮かべた。
由『ちょっと何でトイレな』
バタン
言い終わらない内に個室の扉が空き、中から飛鳥と優奈が出て来た。
飛『由紀さぁ~。最近まぢでうざいんだけど。』
由『えっ?』
優『大貴君の妹だからって親しくすんのやめてくんない?』
由『そんなっ私はそんなつもりじゃ…』
ひ『うるせーんだよ。』
そう言うと三人は私を押し込んでトイレの個室に閉じ込めた。
由『やめて!開けて!』
ガチャ キュッ ジャー
ひ『お前、頭冷やせよ。』
ひとみは上からホースの水を私に掻けた。
由『キャッ 冷たいっ。やめてっ』
キャハハハハハハハ
頭上からは三人の笑い声が聞こえてくる。悪魔のような笑いが。
三人がトイレから出て行った後、私はトイレの便器に座って泣いた。
なんでっ?なんで私ばっかりこんな目に会うの?ただ有岡大貴の妹だっていうだけなのに…どうして私がイジメられなきゃいけないの?
トントントントン
ふと耳を澄ますと足音が聞こえる。足音はおそらく四人だろう。その足音はだんだん近づいてくる。トントントントントン
バタンッ
ち『あーあっ。』
ま『酷いねぇ。こりゃぁ』私の無残な格好を見て言う。
え『大丈夫?はい。ハンカチ』
由『ありがとう』
あ『ねぇ。職員室ってどこ?』
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