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「私はシーフードドリアとアイスコーヒかな」
…睦美の隣に座っていた千尋が答える
「じゃあ私は…たらこスパとアイスココアだな」
…私も決まった。
すかさず睦美が、呼び出しボタンを押すと、先程の響がやって来た。
「お決まりですか?」
「エビピラフセットとミルクレープとシーフードドリアとたらこスパ。
あと、アイスミルクティとアイスコーヒーとアイスココアも」
睦美が代表して注文してくれる。
睦美は記憶力がいい。
過去のことや、みんなが忘れてることを記憶している。
その記憶力に驚いたもんだ。
オーダーが繰り返され、また響は、厨房へと入って行った。
「ねぇ、あのウェイトレス感じ良くない?爽やかだしさ♪」
千尋が言う。
…千尋は人間観察が好きだ。そのせいか、相手の性格をズバッと言い当ててしまうことがある。
そんな彼女が響を誉めるってことは、響に、女として惚れたっぽい(笑)
「私、声かけていいかな?」
千尋が言い出した。
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