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きっと1人で歩いたらもっと遠く感じられるだろう道のりは、みんなで歩くと驚くほど短かった。
カラオケ店についた時、丁度今流行りの女性シンガーの曲が流れた。
「あ、優希から電話だ」
沙夜が嬉しそうに言った。
優希、というのは沙夜の彼氏だ。
沙夜は小さめのストラップがじゃらじゃらついたピンクの携帯を制服のポケットから取り出し、耳にあてた。
2、3分ほど会話をすると、携帯をしまって
「もうみんな来てるって!行こ行こっ」
と店の中へ入って行った。
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