ある日の、ウソツキなあたし

5/7
前へ
/32ページ
次へ
「いちかはすぐぼーっとするー」 なんて呆れたような顔で言ったのは、いちかの前に座っている麻絋(まひろ)。 そのとなり、壱架から見て斜め左に座っているのが沙夜(さよ)。 壱架の隣では芽衣がポッキーに手を伸ばして、沙夜に「あんた食べ過ぎ」と手をはたかれていた。 そんないつもの光景に、なんとなくホッとする。 「で、いちかは今日どーする?」 と、沙夜が芽衣からポッキーの袋を取り上げながら聞いてきた。 当然何のことかわからず 「ん?何が?」 なんてとぼけた事を言う壱架に、麻絋がやっぱり少し呆れた顔のまま説明し始めた。 .
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加