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翌日。
いつものように朝飯を食べたレイは、部屋で狩人の心得などの話を村長から聞いていた。
「………と、まぁそういうことじゃ。
実際に体験しなければわからんじゃろうが。
じゃが、これから狩人の道を歩むレイは、最低でもこれくらいのことは………」
村長の狩人としての経験や、最近の世界の事情、狩人の生活について3時間程話を聞いたレイは、頭はパンクしそうだった。
「…じっちゃん。話は大体わかったよ。」
参りました、と言わんばかりの言い方で村長の長話を止める。
「そうか。まぁ話を聞くよりかは経験を積むほうが良いかも知れん。じゃがこれくらいは………」
結局、昼過ぎまで話は続き、レイは睡魔と格闘しながら乗り切った。
昼飯を食べた後、レイは村長に貰ったお金で、武具を揃えに村の中心にきた。
お金を貰うまでが大変だったが、経験を積むなら武具が必要だと、無理矢理話を押し通したのだ。
「…やけに張り切って話してたな。じっちゃんの長話は辛いや。」
凝った体をほぐしながら、防具屋でハンター装備一式を購入し、装着して武器屋に向かうことにした。
「狩人の普段着は武具って…四六時中鍛えるのか…重いな」
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