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そんなある日。
誠二から連絡が来た。
あの日以来、会ってはいなかった。
誠二がどうしても会いたいというので、真由は仕方なく誠二の誘いを受けた。
頭の中は、隼人の事が一杯で、誠二の事などどうでもよかったが、あまりの誠二のしつこさに、食事ぐらいはと、出かける事にした。
お洒落なレストランで、食事を取り、誠二が切り出したのは、やはり体の関係を求めるものだった。
「このホテルの最上階に、予約を取ったんだ。
この前の続きをしないか?」
その言葉に、真由は首を振った。
「ごめんなさい、あの時は、お酒の勢いもあって、あんな事しちゃったけど、あれは忘れてください。」
そう言うと、
「そっか、わかったよ。」
誠二は、あっさりそう答えた。
誠二の車で、家に戻る途中、人気の少ない道路の脇に、誠二が車をつけた。
「ちょっと渡したいものがあるんだ。」
そう言うと、誠二が小さな箱を取り出して、真由に手渡した。
「何、これ?」
「開けてみて。」
真由が小さな箱を開けると、中には、綺麗なネックレスが入っていた。
「これは?」
「それはプレゼント。」
「こんな高価なもの、貰えない。」
誠二にそれをつきかえす。
すると、誠二が真由の腕を掴んで、無理矢理キスをした。
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