第一章

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そんなある日。 誠二から連絡が来た。 あの日以来、会ってはいなかった。 誠二がどうしても会いたいというので、真由は仕方なく誠二の誘いを受けた。 頭の中は、隼人の事が一杯で、誠二の事などどうでもよかったが、あまりの誠二のしつこさに、食事ぐらいはと、出かける事にした。 お洒落なレストランで、食事を取り、誠二が切り出したのは、やはり体の関係を求めるものだった。 「このホテルの最上階に、予約を取ったんだ。 この前の続きをしないか?」 その言葉に、真由は首を振った。 「ごめんなさい、あの時は、お酒の勢いもあって、あんな事しちゃったけど、あれは忘れてください。」 そう言うと、 「そっか、わかったよ。」 誠二は、あっさりそう答えた。 誠二の車で、家に戻る途中、人気の少ない道路の脇に、誠二が車をつけた。 「ちょっと渡したいものがあるんだ。」 そう言うと、誠二が小さな箱を取り出して、真由に手渡した。 「何、これ?」 「開けてみて。」 真由が小さな箱を開けると、中には、綺麗なネックレスが入っていた。 「これは?」 「それはプレゼント。」 「こんな高価なもの、貰えない。」 誠二にそれをつきかえす。 すると、誠二が真由の腕を掴んで、無理矢理キスをした。
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