第一章

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幸せそうな二人を、参列者として見守る。 教会での結婚式は、私の夢だった。 あなた達が、私を裏切るまでは、私は結婚を夢見て、幸せに生きてきた。 新郎、長谷川 隼人は、新婦の三ノ輪 明美に誓いのキスをした。 これから私は、二人に復讐をするの。二人には私と同じ苦しみを味わってもらう。 それでなければ、私はこの場に立って、笑っている事さえ出来ない。 あの2年前から、私の時間は止まったまま。 私を生へと駆り立てるのは、復讐と言う名の希望だけだから。
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