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麻子が駆けつけた時には、明美はどこかへ消えていた。
麻子は念のため、誠二が帰ってくるまで、真由と一緒に居た。
誠二が帰ってくると、麻子から事情を話した。
玄関のドアは、激しく蹴られたような後が、沢山残っていた。
このままだと、明美が真由に危害を加えないか、麻子は心配だった。
何かあったら、すぐに麻子に連絡するようにと言われた。
誠二が帰ってきたので、麻子は安心して家に帰っていった。
誠二は、真由が心配で、やっぱり明美には、何らかしらの、決着をつけなければいけないと思っていた。
「真由、俺が明美ちゃんと話をつけるまで、しばらくどこか別のところにいる?」
誠二が心配して、そういってくれたが、真由は誠二と離れたくなかった。
「やだ。誠二と一緒にいたい・・・」
そんな真由が可愛くて、誠二は真由を膝の上に座らせた。
「ここに座って。」
膝の上に真由を座らせると、真由に熱いキスをした。
「俺は、必ず真由を幸せにするからな。」
誠二の言葉が嬉しくて、真由は誠二に抱きついた。
幸せになりたい、ただそれだけなのに。
明美は、どうしてそれを邪魔するのか、真由にはどうしてもわからなかった。
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