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「ごめん、こんなところで二人っきりでいたら、誤解されちゃうね。」
そう言うと、隼人から体を離した。
乱れた着衣が、より一層男心をくすぐった。
「真由、彼氏いないって本当なの?」
「うん、いないよ。なんで?」
「え?いや、真由が綺麗になってたから、誰かいい人でも出来たのかと思ってた。」
真由は悲しそうに微笑んだ。
「隼人のこと、忘れられなくて。」
その瞳に、吸い込まれそうになる。
「冗談よ。じゃ、私戻る
ね。」
そう言うと、真由は部屋を出ていった。
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