第八章

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時間が経つにつれ、明美の中の真由への憎しみは、凶器に変わろうとしていた。 まずは、誠二とどうにか肉体関係を持ちたいと、明美は思った。 隼人と離婚してすでに半年が経っていた。 明美は、欲望の赴くまま、刺激的なセックスを求めていた。 夜のネオン街で、自分の好みに合った男を引っ掛け、一夜を過ごしてみる。 そこで、何人か、セックスのうまい人とは連絡先を交換した。 もちろん、お金も欲しかったので、セックスをする代金もしっかり貰える相手を、選んだ。 そんな自分勝手な事を繰り返しながらも、心のどこかは孤独だった。 そして、その孤独を埋められるのは、やはり誠二しかいないと思っていた。 真由がいる限り、誠二は自分のものになどならない。 明美の中で殺意が芽生えた。 孤独が殺意に変わる。 嫉妬が殺意に変わる。 真由を誰か殺してくれないかと、明美は思った。
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