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真由を抱きしめる。
誠二は、真由を抱くたびに、真由に溺れていく。
透き通った白い肌。
切ない時の表情や、仕草。
それから、真由の声。
すべてが、誠二の欲望を満たしていく。
でも、欲望の赴くままには、真由を抱かない。
それは真由に対して、愛があるからだ。
女はセックスの道具ではない。
その大きな間違いを、真由が気づかせてくれた。
出会った頃は、真由を性の対象として見ていた。
だけど、真由に接してるうちに、真由の一途な思いや、弱さ、気の強い部分、素直なところ、その全てが愛しく思えた。
「誠二、抱いて。」
真由の切なげな表情に、誠二は答えた。
真由を優しくリードする。
真由の感じる部分、真由が求めるもの、すべてに答えてあげたい。
そして、幸せにしてあげたい。
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