§第4章

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「美咲のウソツキ!」 月曜日の朝。 あたしの朝は、鼻息を荒くした夏帆の第一声からはじまった。 登校するなり、あたしの携帯電話を奪って、送信履歴を確認する。 「昨日、メール送るって約束したくせに!」 クラス中が、あたしと夏帆を振り返った。 「聞いてよ、みんな。美咲ったら、ひどいの」 「なに、ひょっとして、アレ? birth4」 「そうなの、美咲ったら、口ばっかり」 「ひょっとして、美咲、本気にしているの? birth4の予告」 クラスの皆が笑った。 「はやらせたの、夏帆だし」 「きゃははっ」 笑う夏帆の顔を見て、あたしは心の奥で怯えに似た戦慄を感じていた。 夏帆は、黙っていれば、お人形みたいに華奢で愛らしい。 どうして、こんな残酷な「遊び」に熱中するのか?
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