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あの指きりげんまんから12年後。
私達は高校2年生になっていた。
「涼子~!次理科だから移動急ごう~!」
窓の外をぼんやりと見ていた私に友達の春香が言った。
「あ~・・・分かった②」
そう言いながら、私は理科の教材を自分の机の中から取り出した。
「なーに見てたの??」
私の元にやってきた春香は、窓の外に目をやった。
「あっ!緋色クンだぁ♪♪体操服着てるから~・・・次は体育かな??」
春香は嬉しそうに言った。
「ふーん」
私が素っ気無く返事をすると、はっは~ん♪みたいな感じで春香は笑った。
大体言いたいことは分かった。
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