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「黒兎、百合・・・!?」
佐助は引きつった表情でその名を紡ぐ。
同郷でも指折りの実力者と呼ばれた忍の一人、それが百合。
自分がまだ半人前の頃、百合に術を習っていた事もある・・・。
「・・・そうか、豊臣に雇われた凄腕の忍ってのはアンタだったか」
「凄腕かは知らんが秀吉公に雇われたのは事実だ・・・。
秀吉公の命により、お前たちを消させてもらう。
・・・全ては豊臣の天下掌握の為」
二人を見据える百合の視線が鋭くなる。
佐助はグッと身構えるがかすがは百合を見つめたまま動けずにいた。
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