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佐助と行動を共にしながら西へ西へと進む。
ある程度進むと佐助は思い出したようにある事を口にする。
「かすが。お前知ってるか?」
「?何をだ」
「豊臣に凄腕の忍が雇われた事さ」
「聞いてはいるが詳しくは・・・」
「そっか、俺もお前と同じくらいしか知らないんだけどさ、雇われた忍は黒百合って呼ばれてるんだとさ」
「黒百合、か・・・」
それを聞いてかすがの脳裏をある人物の姿が掠めた。
かつて自分が想いを寄せていた彼・・・・――。
そう思っていた時、物凄い数の軍勢が姿を現した。
「こ、これは・・・・・・!」
「すっげぇ数だな。そして、あの旗印・・・間違いない豊臣だ」
二人が目にしたのは準備を終え東国に向けて進軍しているだろう豊臣軍の姿。
それも今まで見たことの無い数の軍勢である。
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