I miss you.

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いつの間にか22歳になっていた。 もう大学も4年になり、あとは卒業するだけ。 必要単位はとっくに取って、僕は毎日暇を持て余していた。 両親も身寄りもない僕だったが、色々な人たちの厚意で大学にまで入ることができた。 生き残りの僕に大人たちは優しい。 「お前はいいよなー。仕事決まってるし、女にも苦労しないもんなー。」 だが、友人たちは僕がそんな悲惨な事件に巻き込まれていたことなんて知らない。 あれから18年。 犯人も捕まらず、話題にもならなくなった事件なんて、友人たちは知る由もなかった。 変に気を使われるよりいいんだけど。 「俺も絵とか上手かったらなぁー。」 「絵が上手くても、アンタはモテないから!  郁哉みたいにカッコよくないんだから!!」 「そんなことないよ~。  研二郎も十分カッコイイよ。」 研二郎と美帆子は、大学に入ってからできた友人だ。 何人もの友人の中、特に仲のいい2人。 もちろん、僕のことはほとんど知らない。 明るくて、楽しくて、一緒にいると笑いが絶えない2人が僕は大好きだ。
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