伊東への裁判

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それから他愛無い話しを繰り広げ、伊東がデロンデロンに酔ったところで、解散になった。その時、時間は丁度深夜12時をまわったところだった。 先に伊東を華夢から出して永倉斎藤に、伊東を暗殺場所に案内するように頼んだ。そこには、油小路。 そして、案内する二人の後を追いかけるようにユト等も続く。が、近藤さんは先に帰した。局長に罪を犯せると後々厄介だからだ。 そして、出来ればこの暗殺は長州によるものとして納めたい。 ジャリッ 考えながら、歩いていたら山南さんが腕をユトの胸の高さくらいところに出して制止させた。どうしたのかと山南を見た後、山南のまっすぐのびる視線の先を追った。そこには提灯をもってフラフラと歩いている。それを支えるように永倉と斎藤が隣についている。そして、十字路に差し掛かったところで、沖田と藤堂 が出てきた。 出てきざまに切りつける 斎藤が伊東から提灯を奪って少し離れる。永倉が大きな声を出さないように伊東の口に布をかませる。
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