記憶喪失

3/64
前へ
/66ページ
次へ
ー三時間前ー 「きゃぁぁぁぁ!!」 「涼宮さぁぁん!!」 毎度恒例のSOS団の部室に向かっていたとき、可愛らしい朝比奈さんの声とキンキンしたハルヒの叫び声がしたのだった。 (またなんかしでかしたな…ハルヒのやつ) 俺は声が聞こえた階段の前に来た。 「涼宮さん!!涼宮さん!!」 ここからは朝比奈さんが可愛らしい声でハルヒの名を呼んでいる後ろ姿しか見えない。 「朝比奈さん?またハルヒのやつなんかしましたか?」 はうぅっという効果音が聞こえそうなぐらい可愛らしい顔をこちらに惜しみ無く披露してくれた。 「ふぇっ…涼宮さんが…」 なんだから嫌な予感がするのはなぜだ。 「っ!!ハルヒ!!」 そこには階段の踊り場で倒れているハルヒがいた。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

273人が本棚に入れています
本棚に追加