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満月の夜、私は1人、海に行く。 砂浜に座り、満月をみる。 満月の夜はとても静か。 月の光に照らされて、 星の光はよりいっそう月を引き立てる。 海はキラキラと輝き、穏やかな波の音だけが聞こえる。 だけど…… そんな風景を誰もみてはいない。 きれいにみえる月や海。 でも、私には悲しそうではかないようにみえる。 夜に月がみえるのは、どの光よりも輝きたいから。 朝にみえる太陽のように、誰よりも輝きたい。 そう思えるんだ。 月は私と似ている。 「どこが??」 そんなことはわからない。 だけどどこか似てるんだ。
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