第八夜

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情報屋として活動する傍ら、古高は武器も取り扱っていた。 僕たち長州の志士は、京を終われた人間だ。 そんな奴等のために、古高はずっと活動してくれていたんだ。 だけど最近。 あの幕府の駄犬供が、それを嗅ぎ付けてきているという。 昨夜宮部らが言っていたように、既に何人かの同士は新撰組に捕らえられている。 そこから漏れたのだろう。 まだ、古高自身や枡屋の存在が知られたわけでは無いが、時間の問題だろうということだった。 「ね? ちゃんと聞いてたでしょう」 にやりと笑うと、桂はわざとらしくため息を吐いた。 「聞いていたなら、それで良い。 宮部や古高に、気を付けるよう言っておいてくれ。 特に古高には、証拠になるような文やらは処分するように……」 「分かってるよ。 昨日もそんな話してたし、宮部は大丈夫だよ。 古高のところには、今からでも行ってくるよ」 僕がそう言うと、桂は安心したようだった。
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