第八夜
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いつも僕をからかう桂に、久し振りに一矢報いたと、気分よく歩く。 古高のところに向かうため、三条大橋に差し掛かった時だった。 完全に、僕は油断していた。 橋の向こうに、浅葱色の集団が来た。 警報が鳴る。 逃げろと命令する脳に反して、躰が動かなくなった。 逃げろ 逃げろ 逃げろ 浅葱色の先頭が、橋に足を踏み入れた時、ようやく僕の躰は動いてくれた。
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