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荒くなる呼吸を抑え、身を潜める。
無茶苦茶に走りたどり着いたのは、どこかの神社だった。
宮部にあんなに偉そうなことを言ったのに、このザマだ。
境内に隠れ、足音が聞こえなくなるのを待つ。
新撰組のやつらは、何人かに別れて僕を探しているようだった。
顔は見られていないと思うけど、風貌はばれてしまっている。
しばらくは隠れていないといけないと思い、ため息を吐く。
どっと疲れた僕が気配を感じた瞬間、首もとには刃が向けられていた。
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