第三夜

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新撰組の方々は、噂とは少し違っていた。 烏合の衆 人斬り集団 驚くほど悪い彼らの噂。 だが、私の隣に座った男はそんな風には見えなかった。 「もう一杯、いかがどすか?」 本質を見てやろうと、その男の瞳を覗きながらしなだれかかる。 腕に手を添えてみた。 「結構。もう充分頂いた。」 その男は、やんわりと私の手を押し返す。 真面目そうな男で、私を見ようともしない。 こんな時、少しだけ虚しくなる。 「…そうどすか。」 興味がないようなので、私は周りを見渡してみる。 酒を煽る者、女に囁きかけている者、男同士で何か議論している者、私の隣の男以外は、皆それなりに楽しんでいるようだった。
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