第三夜

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「左之、やめろよ」 大男は左之と言うのか。 払われたことを気にするでも無く、大男は体に似合う大きな声で笑った。 「何だよぅ。むっつりしてるから、瀧が嫌なのかと思ったら… 新八っつぁんもやるなぁ。」 ニヤニヤと笑い、真面目そうな男をからかっている。 彼らはとても仲が良さそうで、いつもの調子だと言わんばかりにじゃれあっている。 視線を向けると、目が合ってしまった。 「新八様に左之様? お酒、どうどす?」 新八様には先程断られたのに、また聞いてしまった。 苦手な京言葉と自分の語録の少なさが、かなしい。 しかし彼は、今度は受けとってくれた。 その夜、私は新八様に抱かれた。
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