第三夜

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変わらぬ日々は続く。 吉田様も、来てはくれない。 ぼんやりと男に抱かれる日々が続く。 私の外見は、美しくはない。 煌びやかに着飾る他の女たちからは、いつも甘い香りがする。 だが、私は石鹸で充分だった。 変化など要らない。 何度も肌を重ねる相手も要らない。 女将に言われるまま、ゆらゆらと流れる生き方が性に合っている。 だから私は、極端に客が少ない。 しかし、誰もが嫌がる客も決して断らないので重宝されていた。 この終わらない夜をいつまで続ければ良いのだろうか。 そんな事を考えていると、襖の向こうから声をかけられた。 甲高い声が、吉田様の名を告げた。
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