第三夜

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「よ、吉田様。 あの・・・」 可愛い。 愛らしい。 愛しい。 意地悪はやめよう。 僕の方が、限界になってしまう。 お瀧を抱き締め、そっと息を吐いた。 僕も正常な男ではあるので、好いた女子を抱きたいと思う。 お瀧を抱きしめ、自分のものにしたいと思う。 だが、今は出来ない。 彼女を離せなくなることも、彼女に溺れることも、恐い。 僕には、成し遂げなければならないことがある。 腕のなかで、いつの間にか眠りについたお瀧の頬を撫でる。 最低限の化粧しかしない彼女の頬は柔らかで、触れた指が暖かかった。 頬でこんなに柔らかいのなら、まだ見ぬ場所は、もっと柔らかいのだろう。 お瀧の額に頭を寄せ、抱き締めて眠りについた。
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