第四夜

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新八様の考えていることが、分からない。 吉田様がいらしてくれていることは、知らないのだろうか。 「どうだろう?」 新八様の真剣な眼差しに、私の胸は少し傷んだ。 だが、流されたくはない。 私にとって、吉田様以外に何度も夜を重ねる相手など、必要ない。 優しくしてくれて、ありがとう。 暖かい腕を、ありがとう。 そう思いながら、新八様を見つめた。 「もう、来んといてください。 うち、同じ方と何度も肌を重ねるの、好きやないんどす。」 何度か口に出したことのある台詞を、感情を込めずに言った。 新八様の瞳のなかに、地味な遊女がいる。 新八様は、答えない。 ひどく傷付いた彼の表情に、胸が少し傷んだ。
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