第七夜

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折檻が待っていると思っていた私は、拍子抜けだった。 吉田様が、帰ってしまったことを咎められると思ったのに、何事もなく夜は明けた。 吉田様が、何か言ってくれたか、金を多めに置いていったか、そんなところだろう。 ほんとうに、優しい人。 私には、そんな価値はないのに。 ぼんやりと外の通りを眺めていると、こんな早朝なのにも関わらず、見回りをしている新撰組の人たちが見えた。 私には関係ない。 そう思い、窓を閉める。 昨夜、温められることのなかった蒲団を片付けるため、禿を呼ぼうと襖に近づいた。
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