第七夜

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新八様では、無い。 「…どちらさんですか?」 不審極まりない新撰組の羽織を着る男を睨むが、男は意に介してないという風に笑った。 「アンタが瀧とかいう女郎?」 「それが何ですか?」 「ふぅん。 新八っつぁん、趣味悪っ。」 頬がカッと染まる。 何でそんなことを言われなければいけないのか。 「壬生狼が、一体何の用です?」 蔑むように睨むと、男は逆に睨み付けてきた。 「新撰組、だ。 アンタ、新八っつぁんに、もう来るなって言ったんだって?」 私の腕を掴む手の力が、強くなった。
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