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何も答えられずにいると、腕を捻りあげらるた。
「痛っ」
「当たり前だろ。
痛くなるようにしてるんだよ」
冷たい声で言う男は、妙に美しい顔を歪ませ嘲笑う。
一、女郎が、新撰組様の方を袖にしたことを恨んで来たのだろうか。
「新八様に、言われて来たんですか?」
聞いた途端に頬を打たれた。
「そんなこと、新八っつぁんがするわけないだろ。
んなことも分からない奴に……」
打たれた頬が、熱かった。
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