第七夜

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「新撰組に、俺たちの計画の一部が洩れたかもしれない。」 興奮しているのか、酔っているのか、古高は少し声を震わせながら言った。 「かもしれない? 曖昧だね。」 「まだ、ハッキリしたことは分からないんだ。 可能性があるというだけで…」 僕から徳利を奪い返しながら、有吉は言う。 甘過ぎると思った。 「可能性があるっていう時点で、ダメだよ。 新撰組を甘くみちゃいけない。 近藤とかいう局長は阿呆でも、右腕はあの土方歳三なんだから。」 「……稔麿の言う通りだな。 土方は、俺たちが考えている以上に、切れ者だろう。」 宮部が同意してくれたので、良かった。 僕たちは、如何なる失敗も許されない。 「詳しく話してよ」 三人の顔を見渡した。
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