はじまり

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「え…え?僕?おじいさんなのに?」 桃子がきょとんとした顔でおじいさんを見ます。 だからお前が言うなって。 「たしかに僕は見た目はおじいさんかもしれない。しかし、見た目はおじいさん、精神は少年、その名は--」 「戯言は聞きあきた。それより、早く説明してよ。」 くっと悲しそうにするおじいさん。 桃子は、そばで肩を震わせ笑いをこらえている。どうやら笑い上戸らしい。 「その子の言ったとおりさ。お前は、川で……拾った。」 「うんうん♪そしてやさしいおばあさんとおじいさんが、お兄ちゃんを大事に育ててくれたの★♪」 「べ…別にやさしくなんかないんだからっ」 おい。ババア、いつからいたんだよ。 しかも老人のくせして、ツンデレって、誰も萌えないからな? 青年は心の声を我慢します。 「」
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