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「あんたのせいで恥ずかしい思いしたじゃない!//」
俺の腕を引っ張りながら、廊下を早歩きで進んでいく。
「ははは……すみませんでした!!」
今回は本当に俺が悪かった。
服部が望むなら、屋上から飛び降りたり、女子更衣室にも入ろうじゃないか!!
決して、自分が入りたいわけではな「ぶふぉ」
「聞いてるの!?」
俺が悪いけど、殴らないでほしいなぁ……
「ずびばでん(すみません)」
顔を袖で拭う。
げっ、鼻血……
「ちゃんと聞きなさいよ!だっ、だから!だから……その、うっ、うれしかった……のよ!!//あぁ!あんたが1回でちゃんと聞かないから悪いのよ!!バカッバカッバカッ!!//」
顔は見れないけど、多分赤いんだろうなぁ。
早歩きをさらに早くする服部。
「おいおい、そんなに早く歩くと転けるぞー」
もうすぐ階段だからな。
転ばれたら困る。
「転ばないわよ!あんたじゃあるま……へっ……?」
階段直前で服部が振り向き、見事に足を滑らせた。
「!!おい!くそ!!」
服部を引き寄せ抱き締める。
ドンッ……
鈍い音が、嫌な感じに響いた。
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