わからない君

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「ん、ん?」 ここは……どこだ? 真っ暗、なのは夜だからで、カーテンに囲まれているからだろう。 ベッドの上だ。 少し違うのは、いつもの枕じゃないだからだろうか? まぁ、枕なんてどうでもいいんだけど…… 月明かりで、なんとか周りが見える。 というか、腹が重い。 こんなに脂肪乗ってた覚えないんだけどなぁ…… 起き上がろうとすると、少し頭が痛い。 頭を触ると、包帯が巻いてある。 「あっ……」 ここでようやく、自分がどうなったのかに気づいた。 階段からダイブなんて、笑える。 あれ?なんでダイブしたんだっけ? 悪ふざけ?いや、もっと大切ななにかが…… 「あっ、起きてる?起きてる!!生きてる!」 腹が軽くなると同時に、はしゃぎ始める1人の女の子。 「……誰!?」 すると、大きく目を見開く女の子。 悲しそうに頷いて、病室を出ていった。 「なんなんだよ……」 時間は、夜の9時だった。
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