わからない君

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自分の部屋に戻る。 「ただいま」 誰もいない部屋に声をかける。 「ただいま父さん母さん。」 机の上にある写真立てに話しかける。 その横に…… 「あの子だ……」 もう1つの写真立てには、病室にいた、あの子とのツーショット写真だ。 きれいな館、海、俺は満面の笑み、彼女は赤い顔だけど、なぜかムスッとしている。 どういう関係なんだ。 付き合ってるのか? ただの友達か? なんで、なんで…… 「思い出せないんだよ……」 知らない間に、涙がこぼれていた……
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