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僕は秀吉の肩をつかんで秀吉をじっと見つめた。
僕を見つめ返すつぶらな瞳。サラサラでショートカットの髪。女の子らしい小さな肩幅。華奢な手足。そして、どんな時も僕に優しく接してくれる穏やかな人柄。
あぁボカァ、ボカァもぉ……
「明久、その紙になんて書いてあったんだ?」
僕が薬の効果を楽しんでいるところに雄二の無粋な声が聞こえる。
僕は雄二にさっきの説明書を渡した。
「………ッ!? 明久、お前これ全部読んだのか?」
「惚れ薬ってところしか読んでないけどそれだけで十分だよ……」
秀吉から視線を変えずに答える。
秀吉はもじもじと身体を動かして恥ずかしそうに僕から視線を外す。
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