愛と薬と逃亡劇 Ⅰ

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「今日の一時間目は召喚システムについての会議により自習となるが、監督の先生は来ない。だからといって脱走した奴は………わかっているな?」 そう言ってFクラスに釘を刺すと、筋骨隆々鉄人こと西村教諭は教室を出て行った。 朝、一時間目が始まる前の開き時間の時点で僕はすでにくたびれていた。 「どうしたんた明久?徹夜でゲームして挙げ句朝飯食ってないみたいな顔して」 「うん。どうしたって訊く必要無いよね。もうわかってるよね」 話しかけてきたのは身長180センチくらいで髪をツンツンに立たしていて、彼女持ち子持ちの坂本雄二だ。 「最後のを訂正しろ!」 「ほら、今週末新しい体感のゲーム出るんだよ。……それを買う前に今やりかけのやつクリアしておこうとおもってさ……ふぁあふぅ………」 「無視かコラ」 雄二には霧島翔子さんというとても綺麗な恋人がいるわけで…………まぁその辺のことは原作を読んでもらうとして。
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