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他人の話を聞くのは好きじゃない。だからずっと前にいるかわいい女の子を見ていた。
「次、佐藤結城くん。」
不意に先生が名前を呼んで心臓がはち切れそうになった。
「え…えーっと。僕の名前は佐藤結城です。中学まではバスケをやっていました。」
言い終えて座ろうとすると…
「それだけ?」
不意に先生の声が聞こえた。まったく今日はなんていう心臓に悪い日なんだ!
「ええーまあ。」
適当に答えたというより事実だった。なんせ、自分には好きな食べ物もなく趣味もない、その上、将来の夢もない。いわゆる普通な子だ。
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