着手

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「何故、五時近くになって気になりだしたんだ」  逢坂は宮田の肩越しに、二人の男に眼をやりながら尋ねた。 「うむ。それなんだが、今日はそこにあるオートレース場の開催日だそうだ。あそこに入場門があるだろう。裏門なんだが、こちらからレース場の駐車場に入る車も多いらしい。三上の所も日の出を過ぎた辺りからトラックの搬入出が徐々に増える時間だそうだから、こんな場所に路上駐車されて、渋滞でも起こらないかと心配しだしたと言っている」 「まぁ、一応、つじつまは合っているか」
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