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(スポットライト・オン)
「はぁ~……これはなかなかの重症ですね~」
「有無。なかなか骨があっていいじゃないの」
「無責任なこと言ってんじゃねぇ。良かねえよ。自分以外狂ってるんだったら、普通は自分が狂ってるんじゃねぇかって思うだろうがよ」
「ところが私は思わないね」
「お前の話はしてねぇよ。普通の人の話をしてんだよ」
「有無」
「大体、あれだけの悪意を目の当たりにしたら、もしかしたら自分に非があるんじゃないのかとか……」
「ちょっと待て。私は普通の人間じゃあないのか?」
「掘り返して、話ぶったぎってんじゃねぇよ。ああ、そうだよ、お前が普通だったら、日本滅んでんぞ」
「驚きだね。私にそんな、核兵器ばりの力があったとは」
「ああ、兵器として近隣諸国に送り込みてぇよ。んなこたどうでもいいんだ。《湯布院ゆっこ》の話だよ」
「はははは、面白い名前だ」
「再びツボってんじゃねぇよ」
「名前だけで、温浴効果がありそうだね」
「名前だけで温浴効果って、どんなだよ。でもまあ温浴効果じゃあないけど、《湯布院ゆっこ》さん、少し落ち着いた方がよろしいのかな~と、僕なんかは思いますけどね」
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