サルの漫才師《閲覧》

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「一人で漫才ですと?……ははは……これは面白い!」 「……だから、何も面白いこと言ってねぇよ」 「いいや!言ったね!お前は今、今日の日本で一番面白いことを言った!」 「……はぁ」 「一人で漫才ができますか!?」 「知らねぇよ」 「そもそも漫才とは何ですか?」 「知らねぇよ」 「ならば教えてあげようじゃないか!漫才とは……キミと私の二人で、面白オカシイ話をすることに他ならない!」 「はぁ……?」 「一人でできるものではないし、キミと私以外の人間に、できるものではない!」 「傲慢だなあ、おい」 「少なくとも私の中では……そうだよ。覚えておきたまえ!」 (暗転)
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