終末のバナナ

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千切れた灰白のレガート 残るは苛立ちと不快 気持ち悪さと生ぬるいオイル 爪の先から侵入する温もり 消えない瞼 そこにいた私 オイルに浸る心臓にナイフを添え 徐々に浸食していく赤を 私は舐めた
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